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「投資哲学を作り上げる/保守的な投資家ほどよく眠る」を読んだ!

読書
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以前フィリップ・A・フィッシャーの「株式投資で普通でない利益を得る」を読んだのですが、フィッシャーは全部で4冊本を執筆していて、「投資哲学を作り上げる/保守的な投資家ほどよく眠る」は3冊目と4冊目の著書になります。

息子のケネス・フィッシャーが、最高傑作の1冊目「株式投資で普通でない利益を得る」の次に読むべき本として4冊目の「投資哲学を作り上げる」を推薦しています。

ちなみに、長いタイトルだなぁ〜と思っていたら、二冊の本を一冊にまとめているので眺めのタイトルになっていました。

「投資哲学を作り上げる/保守的な投資家ほどよく眠る」は、どんな本か?

【目次】

投資哲学を作り上げる

  • 第一章 哲学の原点
  • 第二章 経験から学ぶ
  • 第三章 哲学は成長する
  • 第四章 マーケットは効率的か

保守的な投資家ほどよく眠る

  • 第一章 保守的な投資の要素一 ー 生産における優位性、マーケティング、調査、ファイナンシャルスキル
  • 第二章 保守的な投資の要素二 ー 人的要因
  • 第三章 保守的な投資の要素三 ー 一部のビジネスの投資上の特徴
  • 第四章 保守的な投資の要素四 ー 保守的な投資の代償
  • 第五章 保守的な投資の要素四についての補足
  • 第六章 保守的な投資の要素四についての補足その二

気になったところ

投資哲学を作り上げる

P.18 ベンジャミン・グレアムとは大きく異なる手法 

バフェットの師匠「ベンジャミン・グレアム」の手法(バリュー投資)とは違い、「成長株投資」をしているのがフィッシャーですね。

P.46 右と言われたら左へ進め 

ニュースや噂に流されることなく、自分で調べた情報で投資をしないと大きく利益を上げることはできない!

P.58 価格にこだわればチャンスを逃す

ちょっとでも安く購入できればと指値を使うのですが、そのせいで購入できなくて、その後株価が上がっていくことはよくある!!

P.63 会社が直面する最も重大な長期的問題はなんですか?

「株式投資で普通でない利益を得る」では、『まだ同業他社がしていないことで、御社がしていることはなんですか?』という質問が使われていましたが、ちょっと違う角度からの考察になりますね。

P.65 「昇進」と「投資」は一緒。失敗の経験が大事

失敗を知っているから、致命的な危ないことはしなくなるって感じですね。

P.100 結論

8ポイントにまとめられたフィッシャーさんの投資哲学です。

それぞれ根拠となる情報はこれまでに説明されているので、最後に読むとよく理解できます。

P.105 将来性のある会社の評価指標

結論とは別に、将来性のある会社の評価指標を「機能的要因」「人的要因」「ビジネス的特徴」の3つでまとめてくれているのですが、起業家が会社を良くして大きくする指標と考えて使うこともできちゃいそうです。

保守的な投資家ほどよく眠る

P.123 低コスト生産

低コストで利幅を増やすには、競争優位で価格に見合った付加価値が必要ですね。

P.126 今求められているものを提供しているか?

慣れてくると周りが見えなくなっちゃうから気をつけましょう!という話ですね。

馬車メーカーが豪華にすることを競って、自動車にシフトできず間違ったマーケティングをしちゃって事業がうまくいかなくなるような話は、現代でも色々ありますよね。

P.134 かなりの権限委譲している会社の最高経営責任者

最近、星野リゾートの関連本を読んでいたので、星野社長が思いついた!

やっぱり会社経営が上手な会社と、優秀な投資家が選択しようとする会社はほぼイコールですね。

P.152 物価上昇局面

「物価が上昇しているときに、販売価格を上げること」が出来ている企業、、、で思いついたのが、業務スーパーを運営している神戸物産ですね。

よく買い物に行くのですが、ちょっと価格が上がっている感じはするものの必要なので買っちゃってるんですよね。

ただ、大手他社よりも価格が上がった感が無いのが、なぜなのかよくわからない。

P.154 スケールメリット

今朝のニュースで、5大商社の一角「伊藤忠商事」のCFOの記事が、ドンピシャのタイミングでうまく行っている大企業の話でした。

創業以来受け継がれてきた「商人」としての心構えと、近江商人の「三方よし」が続いているので、バフェットさんともいい関係だそうな。

P.164 他社にまねできない何ができる?

「株式投資で普通でない・・・」の「まだ同業他社がしていないことで、御社がしていること」ですね。

P.166 株価急騰の正確な原因

アプリのニュースにも出てこないし、公式サイトのIRにも情報がないのに、なぜか急騰していることってありますね。

P.180 投資家の問題はいつも同じ

数十年前からいつも同じなんですね。

P.189 見慣れてしまうとその価格が普通になる

まさに行動経済学の「アンカー効果」っていうやつですね。

見慣れてしまったというだけでそうなっちゃうんですよね。購入した価格や売却した価格がアンカーになって、その後の売買に影響しちゃってる。。

P.192 金利との関係

ずっ〜と0金利だった日本で生活していたので、銀行預金も債権も検討したことはないですね。

ただ色々見ていると、バブル崩壊前の銀行預金金利が5〜6%だった時代があったようですが、これだったら株式投資するか預金するか迷ったりするのがわかる気がします。

「投資哲学を作り上げる/保守的な投資家ほどよく眠る」を読んだ! のまとめ

バリュー投資のベンジャミン・グレアムと違い、フィリップ・フィッシャーの手法は「成長株投資」になり、「株式投資で普通でない利益を得る」の元になる基礎部分をこの著書2冊で教えてくれます。

保守的な・・・とあるように、投機ではなくしっかりした投資をが大事という内容でした。

また、投資の勉強をしようと思って「投資本」を読んでいるのですが、やっぱり起業家に向けた本と言われても通用する感じがいつもしてしまいます。

むしろ起業をするなら、ファンダメンタルを中心に考える投資家が会社をどうやって見ているかを知っておくことで、良い会社になるためには絶対に知っておくべきことを勉強することができちゃいますね。

就活するときにもいい会社かどうか判断するのにも使えそうだから、学校の金融教育といっしょに勉強しても良さそう!

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