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「投資バカの思考法」を読んだ!

読書
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ブックオフで見かけた「投資バカの思考法」を読んでみました。

著者の藤野英人さんは、レオス・キャピタルワークスの代表取締役 会長兼社長 CIO(最高投資責任者)で、「ひふみシリーズ」という投資信託(ファンド)を運用しています。

この本が出版された2015年には【リスクが低くリターンが高いファンドに贈られる「R&Iファンド大賞」を2012年から4年連続で受賞】しているそうです。

その後も「R&Iファンド大賞」の履歴を見てみると、「ひふみシリーズ」は何度も受賞していました。

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「投資バカの思考法」は、どんな本か?

これまでに投資に関する本を読んできていますが、藤野さんはテクニカル側ではなくファンダメンタル寄りの投資方法をする方なので、バフェットやピーター・リンチなどのように中期から長期投資を行うので、僕が好みの方の内容でした。

本のタイトルにもあるように「思考法」なので、投資を始めた初期に読んで知っておきたい心構えが学べた気がします。

【目次】

  • 序章 そもそも、「投資」とは何なのか?
  • 第1章 洞察力―マーケット感覚を養うなら、専門知識よりも街歩き
  • 第2章 決断力―決断とは、やらないことを捨てること
  • 第3章 リスクマネジメント―リスク分散とは「好奇心」の分散である
  • 第4章 損切り―評価は常に「時価」で考える
  • 第5章 時間―「お金」「効率」よりも大切なもの
  • 第6章 増やす力―「経済」とは何か?「お金」とは何か?を知る
  • 第7章 選択力―未来に向けて、希望を最大化する戦略

気になったところ

P.6 円の価値が下がっても、増税のときのように大騒ぎはしません

まさにそうですね!消費税が数%上がったら、すごくニュースになるし、買いだめしたりしていますが、円安になっても特になにもないし、今まで考えたこともなかったわっていう。

試しに、2022年の円安で1ドル150円になった前後で、米株を購入してみたのですが、ドル建てだとプラスだけど円換算で結構マイナスになってたりします。

この話に続いて「投資や消費をしないことこそ損になる」ということもよくわかります。

1958年(昭和33年)に発行停止された「一円券(一円札)」は、現在でも利用できる(日銀サイト参照)のですが、1円は1円なので2023年に利用しても「1円」の価値は変わっていません。

ただ、昭和30年頃の物価を調べてみたら、「1円」で買えるものの価値はかなり違いました。

『物価の文化史事典』には、明治から平成にかけて、身近な日用品や医療費や教育費、公共料金などの値段の変遷が示されており、昭和32年当時の値段をいくつか紹介した。例を挙げると、食パン(375g)が26円63銭、鰯(375g)が32円87銭、塩(1kg)が20円、たばこ1箱が40円、キャラメル1箱が20円、銭湯(東京)が16円等である。

引用元:「昭和30年頃,100円で何が買えたか。」 レファレンス事例詳細(Detail of reference example) ー国立国会図書館

食べ物はそのまま持っていると腐っちゃいますが、土地だった場合は腐ることがないので、昭和30年の土地を持ったままなのと、昭和30年の土地の価格分の貯金をそのまま持っていた場合は、大きく違いますよね。

P.49 「会社には、嘘も、真実も両方ある」

投資先となる「会社」は善か悪か?という話ですが、「会社」は人が集まって運営されているので、善悪どちらもあるからその両方を受け入れてから投資するか・しないか決めないといけないよって!

P.69 マーケットの本質を見抜く3つの習慣 

「素直」にマーケットを見るために大事なことですね。

マーケットは沢山の人の見方で変わるので、主観だけだと難しくなる。

P.82 第一章 洞察力 街歩きのポイント 

ピーター・リンチも同じことを言っていましたね。

ピーター・リンチの「株で勝つ」は、投資を始めた頃に読んでおきたい本!
先月読んだ「新高値ブレイク投資術」の中で著者が参考にしていた『ピーター・リンチの「株で勝つ」アマの知恵でプロを出し抜け』という本を、図書館で予約してやっと読むことが出来ました。 中長期でテンバーガーを狙っていく内容なので、ウォーレン・バフェ...

P.94 「判断」と「決断」 

改めて聞かれると、すぐに説明できなかった。

第二章「決断力」で説明されているのですが、「投資は自己責任」の大事な部分の決断ですね。

投資をしないことも「決断」ですが、よく「判断」しないとだめですね。

P.106 折衷案が成功したためしがない

たしかにそうですね!

「折衷案」は、中途半端の完成になります。

P.140 ブラック企業をやめるのも「損切り」

ブラック企業と言うか、先がない(結果潰れた)企業の損切りは、うまくできているけど、自分の人生がテンバーガーにはなかなかなっていないですね。。

P.172 効率化できるところは効率化し、時間の価値を高めていくことが大切

これが生産性向上ですよね。

最初にがんばれば、あとで楽ができることが好きなのですが、最近は「刃を研ぐこと」に集中しすぎてる気がしてる。。

P.208 ビニール傘を海外で売って、ひと財産築いた日本人

行動範囲を広げて動こうことで、成果が出た例ですね。

蚊取り線香をアジアに持っていって成功したサラリーマンもいましたよね。

P.216 奪取できないとしたら、それはキミが本物ではないからだ 

やりたいことはいくつからでも挑戦できるし、誰かが譲ってくれるわけじゃないので、自分で決断してやらないといけません。

「投資バカの思考法」を読んだ! のまとめ

「投資バカの思考法」なので、テクニカルな技術ではなく考え方が中心ですが、僕にはしっくりくる内容でした。

ちなみに2021年11月から「ひふみプラス」をちょっとずつ購入してみているのですが、直近3年で高いところから購入し始めてしまって、なかなか評価損益がプラスになっていないのですが、じっくり育てていこうと思っています。

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