AmazonのPrime Readingで見かけた「マンガでわかる バフェットの投資術」を読んでみました。
「マンガでわかる」となっていますが半分は文章になっていました。ただ、オマハの賢人「ウォーレン・バフェット」の人生を通して、ザクッとバフェットが学んできた投資の哲学と手法を垣間見ることができちゃうのに、数時間でサクッと読めるので投資初心者の僕には丁度いい本でした。
「マンガでわかる バフェットの投資術」は、どんな本か?
本の内容は、バフェットの人生に合わあせて、幼少期・青年期・壮年期・・・と話が進んでいきます。
バフェットの父親は株式ブローカーだった影響もあり、幼少期に祖父の雑貨店で仕入れたガムやコーラの販売を始めて、やがて使用済みゴルフボールやポップコーンの販売も行っていったようで、それらで儲けて、貯めたお金は11歳で214ドル(現在の価値で日本円で20万円ぐらい)。
幼少期から株にも興味があったようで、この頃に姉とともに株式投資を始めたそうです。
投資の最大の味方は時間とも言いますが、だいぶ早いですよね!
本の目次はこんな感じです。
【目次】
PART1 幼少期 バフェットの生まれた環境と早熟なビジネスの才能
PART2 青年期 恩師グレアムとの出会いとグレアム・ニューマン入社
PART3 壮年期 フィッシャー理論との出会いとバークシャー取締役就任
PART4 最盛期 バークシャーの経営と関連会社との関わり
PART5 熟年期 最前線で投資を続けるバフェット
バビロンの大富豪で「収入の十分の一を貯金せよ」と言っていましたが、バフェットの場合は始まりが早い上に、小さいながらもビジネスで成功していって、ビジネスの規模を徐々に大きくしていっているからすごいですね。
気になったところ
バフェットの人生では、「父親に次いで影響を受けた人物」としてベンジャミン・グレアムを挙げています。
ベンジャミン・グレアムの「賢明なる投資家」
ベンジャミン・グレアムは「賢明なる投資家」という本の中で、「定量分析」という手法を紹介しています。この本を読んだバフェットは深い感銘を受けて、グレアムを師と仰ぎ、尊敬し、その当時教鞭をとるコロンビア大学のビジネススクールに入学して、直接学んだそうです。
「賢明なる投資家」は、グレアムが残した「バリュー投資」の最高傑作と言われていて、バリュー投資を勉強したいと思う人には「投資家の教科書」となる本だそうです。
さらにバフェットは、グレアムが作った「グレアム・ニューマン社」に入社しグレアムとも一緒に働いたそうです。
フィリップ・フィッシャーの「フィッシャー理論」
その後色々とあり、現在のバフェットの会社「バークシャー・ハサウェイ」の買収から7年後、シーズキャンディーズの買収を経て、フィリップ・フィッシャーの「フィッシャー理論」へのシフトチェンジをします。
そもそも「バークシャー・ハサウェイ」は繊維業を展開していたのですが、バフェットがまずまずの会社だったバークシャーを格安で買収したそうですが、繊維業は営業不振で継続できなくなり、事業転換をして現在のバークシャーになっていったそうです。
こういった経験を基に、1990年の「バークシャー・ハサウェイ株主に当てた手紙」の一文で
「まずまずの企業を素晴らしい価格で買うより、素晴らしい企業をまずまずの価格で買うほうがいい」という言葉になったようです。
ただ、ベンジャミン・グレアムの「シケモク理論」と、フィリップ・フィッシャーの「フィッシャー理論」のベースがあって、今のバフェットになっているのかなと。
この本の中で、両方の理論をチラッと見ることが出来るので、中長期で株式投資を考えているなら、入門として読んでおくと良さそうです。
「マンガでわかる バフェットの投資術」を読んだ! のまとめ
「マンガでわかる」となっていると、サクッと読めそうなのでつい見てしまうのですが、ちゃんと理解するためには普通に活字を読まなきゃいけない本が多いですよね。
ただ、ベンジャミン・グレアムの「賢明なる投資家」は、途中まで読んで積ん読になってしまっているので、1回は読んでおかなきゃな。。と思い出させてもらえて、フィリップ・フィッシャーの「フィッシャー理論」をバフェットが使っているのを知ったので、「株式投資で普通でない利益を得る」も読んでおこうと思いました。
そんなきっかけになった「マンガでわかる バフェットの投資術」。
よかったら読んでみてくださいな!
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